山本直樹 レッド 8巻 いよいよ始まる力の統括
283ページって、この本使って統括出来そうな厚さ。
- 作者: 山本直樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: コミック
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内容は連合赤軍の山岳ベース事件(榛名ベース)を追っている形。1冊で1971年の大晦日までの1週間弱ぐらい。何せ殴ってるシーンの割合が圧倒的に多いので、絵が大きく、また話のスピードは速く、日の進みは非常に遅い。その代わりではないが、この本がめちゃくちゃ厚い。
当然内容もめちゃくちゃ重い。全員が統括の対象になるような状況で、あとは順番を待つだけになるのだが、そういうのを気が付きながら、逃げることもできず、集団ではまっていく状況をうまくまとめているというか。
逆に、トップ2の影響じゃないが、そういうものも見える。ただ、山本直樹のうまさは、北(森)を本来統括すべき点を隠す一方で、逆に自分の論理で逃げる・押し切るような、両面を書いてるところか。論理の部分はそれは筋が通っていそうな所がひとつのポイントか。それは赤城(永田)とは比較的対象的。ただ、赤城は見方によれば脳天気にも思えるが。
次の本から1972年で、最後の予告であさま山荘事件終わりまであと60日となってるのだが、1年1冊ペースで1週間しか進まないのだから、あと8年ぐらいかかってもおかしくないのだが...どうなることやら。
で、これ、まだ紙の本しかでてない。電子化は結構遅れがあり、値段が半額になっている。あと、ご丁寧に外部業者を使って電子化することは違法との記載が最後に付いている。(多分講談社の本の大半についてるのだと思うが。)