熔けたのは金か、それとも。
Kindleで安売りになっていたのでつい購入。カジノ好きとしては、興味深かったのだが、全般的に記載が軽い。
全般的に、この人数字に弱いというか、確率的なものにとても弱い印象。バカラはもちろんだが、BJにしても、麻雀にしても、結局確率でしかない。それを、どうも上手い下手として取り上げすぎというか。
逆に経営は決定論的にできるのかもしれないし、実際にこの人のやり方を見ると論をとことん突き詰めて決定論にしていく印象。リスクを取らない日本の経営者らしい、と思ったが、海外でも同じなのかもしれない。それ故にカジノには向いてない印象を受ける。
で、この本もある種決定論的というか、普通に論を詰めていく話なので、あんまり意外に思うところはない。それ故に読みやすいし、まぁまぁ面白いが、意外に思える展開はないなぁ、とも思ったり。
ちなみに、アメリカのカジノでもキャッシュバックはあります。ベガスでもあるはず。あえてぼやかしているのでなければ、カジノに関する記載は全般的に緩いというか、本来的に知識が薄いのではないか、と思わせる深みのなさを感じなくもなかった。
